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2023.03.08

【小児口腔発達学会理事が解説】子供の歯並びの問題とは?

子供の歯並びの問題とは?


◆はじめに

歯並びの悪さは、遺伝的要素も原因の一つです。

しかし、指しゃぶりや頬杖など習癖の他に、口呼吸やお口ポカン、嚥下機能、舌の位置、使い方などの機能の問題も大きな原因となっています。


最近では、約3割の子がお口ポカンになっているという統計も出ています。

この記事では子供の歯並びについて解説するので、ぜひ参考にしてください。



◆歯並びが悪いことは問題なのか?

そもそも歯並びが悪いことは問題なのでしょうか?

歯並びが悪いことで起きる問題点を、以下で詳しく見ていきましょう。


一つ目の問題点は、虫歯や歯周病になりやすくなる場合があります。

歯の重なり部分は歯みがきしてもなかなか汚れを落とすことができません。


ましてや子供であれば、念入りにブラッシングすることは難しいでしょう。

きれいな歯並びの子供よりも歯垢がたまりやすいため、虫歯になりやすくなってしまいます。


二つ目の問題点は、歯並びが悪くなるということは、多くの場合顎の成長が正しくないことで永久歯が入るスペースが確保できていないということです。

歯並びだけでなく顔立ちも変化してしまいます。


三つ目の問題点は、思いきり笑えない可能性があることです。

世の中には歯並びを気にして思いきり笑えない人もたくさんいます。

笑えないことで消極的な性格となることも考えられるのです。


その原因が歯並びであるなら、きれいに矯正することで解決できます。

心身ともに健やかな成長をサポートするためにも、大人が子供に解決策を提案してあげましょう。



◆どんな歯並びが問題なのか?

歯並びが悪いとは、具体的にどのような歯並びを表しているのでしょうか。

以下で詳しく見ていきましょう。


■叢生(そうせい):前歯や八重歯が重なっている乱杭歯です。

歯並びがでこぼこしていて重なっているため、虫歯のリスクが高まります。

またかみ合わせも悪いので、歯にかかる負担がよくない方向からかかってしまいます。


■過蓋咬合(かがいこうごう):かみ合わせが深く、下の前歯が上の前歯で隠れてみえにくくなる状態です。

奥歯が背が低く中には下の前歯が、上の前歯の歯茎にあたって痛みが出てしまうこともあります。


■開咬:奥歯で噛み合わせた時に上下前歯にすき間ができてしまう状態です。

前歯は物をかみ切るという役目がありますが、すき間があるためかみ切れず、胃腸に負担がかかってしまいます。また、奥歯しか噛まないため、奥歯に大きな負担がかかってしまいます。


■反対咬合、受け口:下あごが前に出ている状態です。

嚙み合わせが悪いだけではなく、受け口はコンプレックスになりやすい歯並びといえるでしょう。

3~4歳ころからの早期治療が望まれます。

統計でみると、奥歯に大きく負担が偏るため、将来的に歯を失うリスクがかなり上がってしまいます。


■前突、出っ歯:出っ歯もコンプレックスになりやすい歯並びの一つでしょう。

歯自体が前に出ているケースと、骨格自体が前に出ているケースがあります。



◆子供の歯並び・小児矯正についてお悩みがあればSAKU DENTAL CLINICへ

歯並びの悪さは、健康面でも心理面でも負担を与える可能性があります。

子供の歯並び・小児矯正についてお悩みがあれば、SAKU DENTAL CLINICへご相談ください。